札幌国際芸術祭(SIAF)は3年に1度開催される、札幌で世界の最新アートに出合える、特別なアートイベントです。
モエレ沼公園では「未来の雪の公園」というタイトルのもと、3つのプログラムを展開します。
広大な雪原を舞台に構想されているのが、新しい冬のスポーツをつくる共創型プロジェクト「未来の札幌の運動会」です。参加者がアイデアを出し合い、道具やルールを自分たちで作り、運動会を完成させます。会期中を通して、ガラスのピラミッドには「未来の運動会ルーム」を開設。「未来の運動会」で生まれた種目を体験できるコーナーに加え、毎週末にはミニワークショップが楽しめます。そして芸術祭会期終了直前、2月23日には新作の競技をつくる運動会ハッカソンを、24日には200名の参加者を迎えて「未来の札幌の運動会」を実施します。
また、国際的に活躍する2組のアーティストの作品も紹介されます。ガラスのピラミッド内では、脇田 玲による数十億年の大地の変遷のダイナミクスを8Kで表現する映像・音像作品を展示。そして、週末限定でフィンランド出身のユッシ・アンジェスレヴァとスイスのアーティストユニットAATBが、一般には公開されていない雪倉庫という特殊な空間を会場に、ロボットアームによる氷と光のパフォーマンスを披露します。
INDEX
▶未来の札幌の運動会 ▶脇田玲 ▶ユッシ・アンジェスレヴァ+AATB ▶スケジュール
未来の札幌の運動会プロジェクト
「第3回 未来の山口の運動会」/Courtesy of Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM]/Photo: SHIOMI Kosuke 協力:一般社団法人運動会協会
未来の運動会ルーム
期間:2024年1月20日[土]-2月25日[日]10時‐17時
休館:毎週月曜日(月曜が祝日の場合は火曜休)
会場:ガラスのピラミッド2F SPACE2
※毎週土曜日(2/24除く)13時~16時にミニワークショップ開催中。受付不要、参加無料です。
未来の札幌の運動会ハッカソン
日時:2024年2月23日[金・祝]10時‐17時/2月24日[土]9時30分‐12時 ※荒天の場合は24日、25日に順延
会場:ガラスのピラミッドおよび周辺屋外
参加:無料 定員:30名
詳細:https://2024.siaf.jp/event/28/
*2024年1月11日9時から申し込み開始
未来の札幌の運動会本番
日時:2024年2月24日 [土]13時‐16時 ※荒天の場合は25日に順延
会場:ガラスのピラミッドおよび周辺屋外
参加:無料 定員:200名
詳細:https://2024.siaf.jp/event/30/
*2024年1月11日9時から申し込み開始
未来の札幌の運動会とは
「未来の札幌の運動会」は、2024年2月23日、24日にモエレ沼公園の雪原で実施されるイベントです。参加者がアイデアを出し合って新しいスポーツ競技をつくり、そのスポーツ競技で実際に「運動会」を行う、だれでも参加できる共創型プロジェクトとして2023年秋からさまざまなプログラムを展開しています。
詳細:https://sites.google.com/view/future-undokai-sapporo?usp=sharing
脇田 玲 《Over Billions of Years》2024
WAKITA Akira《Over Billions of Years》2024 Photo: WAKITA Akira 技術協力:NHK放送技術研究所/機材協力:アストロデザイン株式会社/制作協力:慶應義塾大学 脇田玲研究所
期間:2024年1月20日[土]-2月25日[日]10時‐17時
休館:毎週月曜日(月曜が祝日の場合は火曜休)
会場:ガラスのピラミッド1F SPACE1
脇田 玲 WAKITA Akira
アーティスト、サイエンティスト。40歳を目前に受けた癌の告知をきっかけに、アートの領域での活動を本格的に始める。流体力学や熱力学に基づいた独自のソフトウェアを開発し、科学と美術を横断する映像表現に昇華。その作品は目の前にありながらも知覚できない力を可視化/可聴化/物質化し、世界の見方を更新する。アルスエレクトロニカフェスティバルほか、国内外のさまざまなフェスティバル、芸術祭で作品を展示。慶應義塾大学環境情報学部教授。
http://akirawakita.com/
技術協力: NHK放送技術研究所
NHK放送技術研究所は、日本唯一の放送技術分野を専門とする研究機関。豊かな放送文化を築くために、研究開発の立場から貢献するという役割を担っている。放送技術分野の基礎から応用まで幅広い研究に取り組んでおり、これまで、衛星放送やハイビジョン、8Kなど新しい放 送メディアの創造をリードし、番組制作技術の高度化にも貢献してきた。近年は将来のメディアに向けた新たな音響表現の探索なども進めており、その代表的な研究であるラインアレイスピーカーを用いた音場合成技術を展示する。
ユッシ・アンジェスレヴァ+AATB《Pinnannousu》2024
Jussi ÄNGESLEVÄ+AATB《Pinnannousu》2024 助成および制作協力:プロ・ヘルヴェティア文化財団/ローザンヌ州立美術学校” A Third Hand -Creative Applications For Robotics”/ スイス連邦工科大学ローザンヌ校 Geometric Computing Laboratory, RayForm SA
公開制作:2024年1月20日[土]・21日[日]
展示:2024年1月27日[土]・28日[日]
記録展示:2024年2月3日[土]・4日[日]/2月10日[土]-12日[月・祝]
時間:10時-17時
会場:ガラスのピラミッド横 雪倉庫
※2月12日よりガラスのピラミッド3F イサム・ノグチギャラリーでドキュメント映像を上映しています(時間:9時~17時)
ユッシ・アンジェスレヴァ Jussi ÄNGESLEVÄ
科学的精密さと簡潔さを探究するメディア・アーティスト。ベルリンを拠点とするART+COM Studiosのクリエイティブ・ディレクターとして、動的なアート作品、コンピュータによるデザイン、インタラクティブな空間を生みだしてきた。これまでにベルリン芸術大学でニューメディアのコースを率い、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートでは客員教授を務める。学術・産業分野、また個人のアーティストとして活動するなかで、テクノロジーに対する深い理解、社会的影響の考察、具現化された美的エレガンスを兼ね備えた作品を目指す。現在はサンフランシスコ・ベイエリアを拠点とする。
http://angesleva.iki.fi/
AATB
スイス出身のアンドレア・アナーとフランス出身のティボー・プレヴェによるユニット。スイスのローザンヌ州立美術学校出身の両名は、インタラクティブなオブジェやインスタレーションを作成していたが、3年前に産業用のロボットアームに出会う。以降、ロボット工学や工場自動化がもたらす可能性を日常の中に見出すことを目指し、プログラミング、電子機器や機械に関連する技術、精密加工を密接につなぐ活動を行っている。
https://www.aatb.ch/