プレイマウンテンPLAY MOUNTAIN

「大地を彫刻する」ノグチの原点となった遊び山。

「《遊び山》は、彫刻を大地に関連づけるあらゆるアイディアを生成せしめる核となった作品である。さらにそれは、彫刻的風景としての遊園地の原型でもあった」
─『ある彫刻家の世界』イサム・ノグチ著、小倉忠夫訳、1969年、美術出版社

ノグチが1933年に発案したセントラル・パークに遊園地をつくるプランである《遊び山》(実現せず)。長年温められてきた構想が、この公園で初めて実現されました。この大地に直接作品を彫り込むというコンセプトは、ランドスケープアートの先駆的なアイディアとも言えるでしょう。 瀬戸内海に浮かぶ犬島から運んできた花崗岩を積み上げた石段は99段。その斜面はギザのピラミッドなど古代の遺跡を連想させ、公園の重要なフォルムの一つとなっています。石段の反対側の斜面には、白い一本の道が頂上へと続いています。誰もが緩やかなスロープに誘われるかのように歩みを進め、山頂から雄大な風景を楽しんでいます。

プレイマウンテンの写真

制作年:1990-96年
サイズ:高さ30m×幅(南北方向)340m×
奥行(東西方向)200m

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