「進藤冬華 移住の子」展関連企画としてサイクリングイベントを開催します。作家の進藤冬華さんと、Team GINSHAKEと一緒に、作品制作の参考にめぐった様々な場所を自転車で訪れます。
ぜひご参加ください!
| 行程予定
・9:00 モエレ沼公園ガラスのピラミッドスタート
・9:15 丘珠墓地
・9:25 十軒神社
・9:40 篠路五ノ戸の緑地(トイレ)
・10:00 篠路神社
・10:20 シノロ開村発祥地
・10:50 拓北開拓碑(ペケレット湖園付近)
・11:10 あいの里公園(トイレ)
・11:30 中沼墓地/豊平川河口付近
・12:00 モエレ沼公園到着
詳しいルートはこちらからご覧いただけます。
→ https://ridewithgps.com/routes/30828797
▼実施の判断について
雨天の場合は中止とさせていただきます。なお実施については下記の日時で判断いたします。
1回目 8月23日[金曜日]午後5時頃
→短縮ルートになる可能性はありますが開催予定です。
明日朝の段階で最終判断とします。
2回目 8月24日[土曜日]午前6時頃
→短縮ルートになる可能性はありますが開催いたします。
中止となる場合には、このウェブサイト(https://moerenumapark.jp/20190824/)に掲載するほか、お電話でお申し込みの方にはお電話を、e-mailでお申し込みの方にはe-mailでご連絡いたします。
| 参加作家プロフィール
進藤冬華(しんどう・ふゆか) 1975年札幌生まれ。2000年北海道教育大学札幌校芸術文化課程美術・工芸コース卒業。2006年University of Ulster、Master of Fine Art(ベルファスト、UK)修了。近年は「札幌国際芸術祭2014」を皮切りに、「黄金町バザール2015」、「対馬アートファンタジア2016」などのアートプロジェクトに参加するなど、多様性のある文化、社会を紐解く作家として活躍の場を広げている。 https://www.shindofuyuka.com/ |
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| 作家よりメッセージ
私が制作のためのリサーチで好きな方法は場所に行ってみることです。このサイクリングを通じて、今回の展覧会の背景を知る手がかかりや、私の作品制作のプロセスの紹介となればと考えています。
『ケプロン日誌 蝦夷と江戸』(ホーレス・ケプロン著、西島 照男訳、1985年、北海道新聞社発行)を見ているとケプロンが交通手段としてたびたび舟で川を移動し、様々な場所を視察している様子が書かれています。例えば明治5(1872)年9月30日には篠路川や石狩川が物資を運ぶ経路であることが記載されていたり、明治6(1873)年7月5日には豊平川に水路を開くことができるか視察をしていたりしています。また、視察に訪れた先々で入植者たちの小さな村が存在していることも記載されています。今回のサイクリングでは、こうして日誌の中にも出てくる川やその周辺にある歴史の名残を感じる場所をめぐります。
現在の地図を見て、ケプロンがどこを移動したのかたどってみようと思うと、地名や川の名前が残っているものの、現在の川はまっすぐに工事され昔の姿ではありません。でも川周辺の道路がぐにゃぐにゃ曲がっている場所は昔の川の形の名残であり、緑地帯の中の水場や、工事を逃れた川の断片に昔の名残を見つけることができます。また、お墓や神社、石碑は、開拓当時集団で入植した人々が建てたものが多く、石碑などをみると歴史を垣間見ることができます。
今回サイクリングしながら私自身がガイドとして歴史解説をすることはほとんどありません。それぞれの場所に行くと、石碑などから歴史を知る手がかりがありますので、観察してみてください。何か疑問に思うこともあるかもしれませんが、サイクリング中にその答えは出ないかもしれません。でも疑問をみんなで共有したり、帰ってからそれぞれで調べてみたりすることは可能です。私自身はそれほど詳しく場所場所の背景を文献などから調べることに興味を持っていません。それより、行った先々で何を見たのかとか、どんなことを感じたのかが重要な気がします。
今回のコースは私がこれまで訪れて面白かった場所をTeam GINSHAKEさんに提案し、サイクリングコースに落とし込んでもらいました。歴史探訪と言いつつ、流れている川の様子や畑や植物、建物や人の様子なども見ながらサイクリングを楽しみましょう。そうすることで今と昔が混ざり合った面白い景色がみえてくるかもしれません。
展覧会「進藤冬華 移住の子」メインページ
〉〉 https://moerenumapark.jp/fuyukashindo/
2019年8月24日[土曜日]