「木は光合成によって太陽光をエネルギーに換える、つまり
電磁波をとらえる天才。その周期性を音楽にしてみたい」
― 坂本 龍一
森林や樹木の存在に深い興味を抱いてきた坂本龍一が、東日本大震災以降、その関心を具体的な芸術表現として示したプロジェクト「Forest Symphony(フォレスト・シンフォニー)」。森林をはじめとした人類が生きる環境に目を向けることを意図して構想された「Forest Symphony」は、山口情報芸術センター[YCAM]のYCAM InterLabとのコラボレーションにより技術開発を進め、昨年開催されたYCAM10周年記念祭の中心的なプロジェクトとして発表されました。
樹木の生体電位をデータとして取得・集積・解析し、音楽へと変換、空間全体でシンフォニーとして体験できるインスタレーションとして展開、加えて ウェブサイトでデータが公開されます。YCAMでは、世界各地 (8カ所)からデータを取得、《フォレスト・シンフォニー in モエレ沼》では、札幌市内、北海道内を含め国内外の約10カ所からデータを取得、モエレ沼公園(基本設計:イサム・ノグチ)内の中心施設、ガラスのピラミッド「HIDAMARI」でSIAF2014バージョンとして発表されます。
■ディレクション/音楽:坂本 龍一(Ryuichi Sakamoto)
■テクニカル・ディレクション/研究開発:YCAM InterLab
■ビジュアル・ディレクション:高谷 史郎(Shiro Takatani)
■担 当 :四方幸子(アソシエイト・キュレーター)
(札幌国際芸術祭ウェブサイトより)
2014年7月19日[土]-9月28日[日]