佐々木秀明は《雫を聴く》と題したシリーズを中心に制作、発表している札幌在住のアーティストです。
《雫を聴く》は、小さなガラス容器に張った水のレンズに雫を落とす装置で、光、闇、そして雫の音から生まれる空間そのものを作品化するインスタレーションです。大いなる自然の営みである水の循環、そして人間と水の関わりを内包させたこれらの作品は、観る者に豊かなイマジネーションを喚起させる力に満ちています。
本展では、ガラスのピラミッド内の雪倉庫を会場として、大規模な雫の庭 ―Droplets Garden― の制作に挑みます。佐々木のつくる精巧な作品群が、暗闇に光を落とし、ほのかにゆらめき、静謐な世界を生み出します。
雪に覆われた公園は、どこまでも白く、厳しい美しさを湛えています。イサム・ノグチのランドスケープと呼応しあう、雪原にひっそりと隠された、もうひとつの詩的な冬の庭を、どうぞご堪能ください。
○作家プロフィール
佐々木秀明 SASAKI Hideaki
1958年東京都生まれ。札幌市在住。筑波大学芸術専門学群総合造形コース卒業。
1994年より水と光を使ったインスタレーション作品《雫を聴く》シリーズを発表している。
これまで参加した主なグループ展は「水と土の芸術祭」(新潟/2012年)、「北の彫刻展2008 -心の中の自由な世界」本郷新記念札幌彫刻美術館(2008年)、「ルレオ・アート・ビエンナーレ」(スウェーデン/2004年冬、2003年夏)、「北方都市会議IN青森-AIR/北方都市美術展」国際芸術センター青森(2002年)、「北の創造者たち2001-“美術スル”見方」札幌芸術の森美術館(2000年)他多数。
また主な個展に、六花亭福住店(札幌/2012年)、レッドベリースタジオ(札幌/2010年)、ラ・カメラ(東京/1995年、94年)、ギャラリー・ノール・エスト(フランス/1998、95、91年)があり、2011年には大規模な個展「共振芸術空間2011 佐々木秀明展+アート5〈雫を聴く〉5週間」が釧路芸術館で開催された。
○関連プログラム
|ワークショップ 「光とあそぶ – ピンホールカメラを作ろう!」
開催日時:2013年1月19日(土)13:00~16:30
講師:浅野久男(写真家)
参加費:2000円
*ピンホールカメラ、撮影フィルムはお持ち帰りいただけます(現像費は含まれません)
参加対象:どなたでも(小学生は保護者同伴)
定員:先着45名 要予約 申込み開始12月12日(水)から
会場:ガラスのピラミッド2F SPACE2
詳細は以下のアドレスからご覧下さい。
http://www.sapporo-park.or.jp/blog_moere2/?p=1389
|映画上映会
開催日時:2013年1月26日(土)、2月11日(月・祝)14:00~15:10
上映作品:『アンモナイトのささやきを聞いた』(1992年/ 監督 山田勇男/ 美術監督 佐々木秀明/ 上映時間70分)
会場:ガラスのピラミッド1F SPACE1
入場:無料
定員:80名
|アーティストトーク
開催日時:2013年2月2日(土)14:00~15:30
講師:佐々木秀明(本展出品作家)
場所:ガラスのピラミッド1F SPACE1
入場:無料
定員:80名 要予約 お申し込みはこちら
*入場には展覧会チケットが必要です。展覧会場にも行きますので、防寒着を着用の上ご来場下さい。
|週末ミニコンサート
開催日時:2013年2月9日(土)11:30、12:30、13:30からそれぞれ約20分
演奏:Little Bridge(マリンバ/手島慶子 サクソフォン/伊林俊映)
会場:ガラスのピラミッド1F雪倉庫
*予約は必要ありませんが、入場には展覧会チケットが必要です。防寒着を着用の上ご来場下さい。
詳細は以下のアドレスからご覧下さい。
http://www.sapporo-park.or.jp/blog_moere2/?p=1391
2013年1月12日[土]-2月17日[日]