
―写真性の拡張―
写真はこれまで、銀塩や記録性といった「視覚の表層」に縛られてきました。しかし、デジタル化やSNSが進み、世界が分断と二元論に覆われる今、写真には新たな意味と役割が求められています。 本展は、「写真とは何か」という問いを出発点に、平面やカメラという枠を超え、見えるものと見えないもののあいだをつなぐ表現として、写真の可能性を再発見する試みです。 3人のアーティストが提案するのは、感覚と思考を揺さぶる写真のあり方。 視ることの本質を問い直し、写真の未来を開くための実験が、モエレ沼公園という空間で静かに始まります。
出品作家:楓月まなみ(造形作家)、Parera(現代美術家)、長原啓子(染色家)
◎関連トークイベント
「AIエージェント元年!後藤繁雄、アートの未来を語る。」
日時:2025年11月27日(木) 14:00-15:30
出演:後藤繁雄(京都芸術大学大学院教授)、楓月まなみ、Parera、長原啓子
参加:無料
◎HOKKAIDO PHOTO FESTAとは
HOKKAIDO PHOTO FESTA(HPF)は、写真文化を育てる場として2018年から札幌を拠点に活動してきました。6回目となる今回は、イサム・ノグチ設計のモエレ沼公園ガラスのピラミッドを舞台に、『見えない世界を視る』ーアートの未来:北海道ーをテーマに4つのプロジェクトを展開します。 写真と香り、記憶、身体感覚を交差させ、「見えないものを視る」から「感じる」へ── 視覚だけにとどまらない体験を通して、北海道という〈場〉と深くつながるアートの場を育て行きたいと考えています。
2025年11月21日[金曜日]-27日[木曜日]