2020年。新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの中、停滞する社会状況を乗り越えるためにはじまったのがアーティストグループGerman Suplex Airlinesによるプロジェクト「Big Buddha Project」です。
感染症そのものの恐怖・不安だけでなく、そこから引き起こされるヒステリックな状況を「誰もが参加できる前向きなアクション」で浄化し、人々のエネルギーを未来へ向けたい。また、感染症の収束を願って、祈るための対象として大仏を作りたい。―――そうした思いからスタートして約3年。全国各地を行脚し、地域の人々と交流し、作ってもらった「ミニ大仏」は約1000体となりました。
本展では、このミニ大仏を使って、高さ約6mの「令和の大仏」を作り、ガラスのピラミッド内に展示します。また、会期中にはワークショプを開催し、さらに多くの方々に大仏造立に参加していただく予定です。会場内では各地を巡った「勧進キャラバン」の記録や、様々なドキュメントの資料もあわせて展示します。
たくさんの人々が作ったポップでカラフルな新しい祈りのかたちを、ぜひご覧ください。
*展示は第1期と第2期に分かれており、第1期では約3m(半身)の大仏を展示。第2期はアトリウムにて約6mの大仏(全身)をお披露目します。
ミニ大仏作りワークショップ
「令和の大仏」の一部になる「ミニ大仏」を、皆さんの好きな姿に制作してもらうワークショップです。コンクリート製の小さな仏像(15cmほど)に、色を塗ったり、紙などを自由に貼り付けてもらうことで、オリジナルミニ大仏を作ります。「ハサミ、のり、紙、ペン」など、必要な道具は全て会場に用意しています。
日程: 会期中の土曜日・日曜日・祝日
時間: 11:00-13:00/15:00-17:00
会場: ガラスのピラミッド2Fスペース2
参加費: 500円(持ち帰りの場合1500円)
参加方法:予約不要。汚れても良い服装で当日会場にお越しください。
German Suplex Airlines(ジャーマン・スープレックス・エアラインズ)は、前田真治*、磯部光太郎、海野良太、風間天心*、太湯雅晴、山田啓貴によるアートコレクティブ。6人の作家が集い、独自の表現を社会にどのように浸透させていくかを考え、プロジェクトとして実行することを活動の柱にしている。*今回のプロジェクトをメインで進めているメンバー
http://germansuplexairline.com
1976年生まれ。イギリス国立ミドルセックス大学芸術学部でアートを学ぶ。2002年に帰国。以降は国内外の展覧会に出展するほか、自治体や企業などの依頼を受けて作品を制作。2011年からアートの事業化を模索すべく、アーティスト集団「German Suplex Airlines」を立ち上げ、東京と兵庫県尼崎市を拠点に活動している。
1979年、東川町生まれ。武蔵野美術大学油絵科大学院修了後、曹洞宗の大本山永平寺に安居。武蔵野美術大学パリ賞によりパリ市「Cité Internationale des Arts」に滞在。宗教と芸術の相互作用を求め、札幌を拠点に国内外で多様な活動を続けている。
2023年1月7日[土曜日]-1月22日[日曜日]
※毎週月曜休館(月曜が祝日の場合は火曜休館)