フォールディング・コスモスは、19 世紀末に幕末の探検家、松浦武四郎によって創られた「一畳敷」という名の最小空間にインスピレーションを受けたプロジェクトです。
展覧会、呈茶席を含むワークショップ、トークイベント、レクチャーを交えた複合的な企画として2011年7月にモエレ沼公園から旅が始まり、同年のアメリカのニューヨーク編、2012年のイギリスのバース編を経て、2013年度はドイツのベルリン編、モエレ沼公園編、金沢編、高松編を開催、2014年度以降はフィンランド編、フランス編を予定しています。
「一畳敷」の小さな空間に秘められた小宇宙。その世界観を現代に置き換え、旅する先々でアーティストやクリエイターから贈られた作品で構成された場所と時間をともに分かち合い、日本人の精神性と伝統文化を共有しながら芸術を通して世界とつながり、「対話」と「記憶」としての場所を創りあげていきます。
>>>一畳敷と松浦武四郎
○参加作家
○関連企画
|呈茶席 / アーティスト・トーク
9月21日(土) 15:00 – 16:30
安藤 文絵 / 梅田 マサノリ / 兼藤 忍 / 下沢 敏也 (聞き手:倉島美和子)
9月22日(日) 15:00 – 16:30
川上 りえ / 国松 希根太 / 冨田 哲司 / 細谷 多聞 (聞き手:倉島美和子)
9月23日(月・祝) 13:00 – 14:00
フリートーク
会場:ガラスのピラミッド2F SPACE2
参加費: 無料
定員: 各回8名(要予約)
参加方法: お申し込みフォームで受付。
*見学可能ですが、一部鑑賞が制限される場合があります。
**21日(土)に出演予定だった下沢敏也氏は都合によりキャンセルとなりました。
代わりに23日(日)のフリートークに出演いたします。(9/21追記)
|トークプログラム
モエレ沼公園―フィンランド国際交流セッション
「ランドスケープ:自然と芸術・デザイン」
15:00-16:00「ランドスケープの美学」 北村 清彦(北海道大学教授/ 北海道芸術学会 副会長 )
16:00-17:00「フィンランドの環境芸術」 ウッラ・キンヌネン(フィンランド・センター 芸術文化コミュニーション担当) *通訳付
開催日時 :9月23日(月・祝)15:00-17:00
会場: ガラスのピラミッド1Fスペース1
聴講: 無料
定員: 80名
参加方法: お申し込みフォームで受付。
詳細は以下のページをご覧ください
>>>http://www.sapporo-park.or.jp/blog_moere2/?p=1785
|クロージング・ライブ
出演: OKI (トンコリ) / Ida Elina(カンテレ・フィンランド)
開催日時: 9月23日(月・祝) 18:00-20:00
会場: ガラスのピラミッド2F アトリウム2
チケット: 前売1,800円 当日2,000円(小学生以下無料。保護者同伴のみ入場可)
ガラスのピラミッド受付他で販売。お申し込みフォームでもご予約を受付します。
詳細は以下のページをご覧ください
>>>http://www.sapporo-park.or.jp/blog_moere2/?p=1747
|ワークショップ1
モエレ沼公園を探検!みんなで“絵双六(えすごろく)”をつくろう!
講師: 冨田 哲司
開催日時: 8月16日(金)・18日(日)11:00―14:00
定員: 各日定員20名(要予約)
参加費: 100円(保険料)
詳細は以下のページをご覧ください
>>>http://www.sapporo-park.or.jp/blog_moere2/?p=1691
|ワークショップ2
新しい自分の地図を作ろう!
講師: 梅田 マサノリ
開催日時: 9月21日(土) 1回目11:00 2回目13:00(各回約1時間)
定員: 各回10名(要予約)
参加費: 参加費無料
*2回目は定員となったため受付終了(9月14日更新)
詳細は以下のページをご覧ください
>>>http://www.sapporo-park.or.jp/blog_moere2/?p=1729
幕末の探検家、松浦武四郎は「北海道」を命名し詳細な地図を作成しました。その際にアイヌ民族に深い理解を示したことでも知られています。
生涯日本中を旅して回り、自身も優れた表現者であり趣味人であった武四郎は、人生最後の終の住処として神田の住居に立てかける数寄屋作りの一畳ほどの小さな書斎を作ることを決意します。そして、彼は日本各地で交流のあった人々から送られた由緒ある寺や神社等の「木片」の図録を作り、それらを丁寧に組み合わせた「一畳敷」を創り上げました。
武四郎の交流の記憶の結晶であり、人生を振り返る瞑想の空間。彼はそこの縁側に腰掛け、たまに訪れる友人と静かに語り合ったそうです。武四郎は自分の死後、一畳敷と一緒に遺体を燃やしてほしいと遺言を残しますが、遺族は彼の記憶として一畳敷を残しました。所有者の変遷を経て、現在は国際基督教大学の泰山荘に保存されています。
2013年9月18日[水]-23日[月・祝]